2016 第1講座:茨城県つくば市 みずほの村市場(総括)

●講義を通して印象的だったこと、重要だと感じたこと

講義1:年間1万人呼ぶ体験教室の取り組み方と六次産業化の実践について

山口さんのサービス精神とポジティブさがよく伝わる講義でたくさん笑わせて頂きました。
「どうせやるなら前向き」という言葉が印象的でした。
◇ないものねだりではなくあるものを活用する
◇直売所と有機的につながるぶどう畑のレストラン
◇ブライダルでカボチャを使ったアレンジ花
(カボチャに付加価値をつけて販売する)
◇パッションフルーツを受粉から収穫まで⇒引き出物のジュースに加工
(買い手にとっても記憶に残る引き出物に)
◇法要は地物のオンパレード(花・果物・食事)
◇イチゴ狩りは観光、取は労働
◇体験教室に年間9300人、スタッフ2名で対応(40人を一人で回す)
最低は10人から(10:30と11:30) 一時間で終わるように独立採算で
◇ふるさと納税
高所得者層とつながりをもてる

講義2:年間400回のイベントを実地する繁盛直売所の秘密について
 お会いするのは前々回の直売所甲子園以来でお話しするのは今回の学校が初めてでした。瀬上さんのプレゼンする力やコミュニケーション力はリーダーに重要な資質だと思います。瀬上さんなら講義の最後に話していただいた夢を実現されると思います。
◇数字をオープンにすることで実績を共有し、生産者と目標に向かって取りくむ姿勢
◇イベントの量と質
◇イベントは容易なもので、地域密着の内容でリーピーターを作る
◇コンセプト(約束)4つの柱
自社にとって何が重要か?
物事に取り組む際に判断材料になるような観点の設定
◇消費者に対しても生産者に対しても、約束を果たし続けることで愛着や信頼が積み上がり、ファンを生む⇒成果(売上として)返ってくる
◇椎茸バーガー⇒椎茸の販売促進
◇生産者と密にコミュニケーション
◇ヴィジョン(夢)を明確にし、コンセプトを丁寧に説明する
◇思いを持って仕事をする
◇商品を買って試食を作り、声を出して生産者に訴えかける
◇朝礼で情報共有

講義3:ケーススタディから見るイベントの研究
 他店直売所の事例や、月ごとのイベント事例がとても参考になりました。
イベントを検討する際にどのような観点からイベントに取り組めばいいのかという点で勉強になりました。
◇ターゲットの設定
◇イベント分類によるバランス・負担の調整
◇企画書により目的や方法を明確にする
◇一からのみそ作り!(愛東直売館)
◇餅まき
◇直売所研究会のイベント交流「無事に蛙」

講義4:みずほの村市場の考え方と季節ごとのイベント
 変わりない長谷川節を伺うことができてよかったです。近い内容を毎回伺っていると思うんですが新たな発見や理解が深められました。
長谷川さんの考え方は若々しいなといつも思います。
◇消費者の値下げ要求に対応するための会員制度⇒公平・更正な割引
ポイントカードの利用実績に応じて各農家が負担
◇農家が値段を決められない現状は配給制度
⇒消費者は与えられる側で見る目が育たない
⇒判断基準が価格優先に至る
◇消費者に見えない、伝えようとしない部分は理解しようがない
◇30周年企画として惣菜屋・定食家を始める
◇適切な努力をする人が報われる社会の実現を手伝う
◇農家は少人数の労力を最大化することで品質や味を追求できる
←作付け面積の拡大が農業収入の向上に本当に良いのか?
◇年間スケジュールを決めて5日間出役(欠席の場合は1回につき3万円)
◇野菜は腐るのではなく『枯れる』
タイ:バンコクでの販売(30%あったロスが~3~4%のロスに)
◇「本物を目指そうよ」

講義5:農家と消費者による交流イベントの実際
◇出荷前検査を徹底 ⇒放射能測定も会員と実地した
◇モニター会員の同窓会
モニター会員によるイベントの実施「お結びの会」
◇経営者会会員のほかに準会員制度を検討中
◇馴れ合いは×、競争原理が必要
◇ひまわり迷路、正月の成らせ餅
◇収穫体験内容や農業研修生が作る作物の品質の高さ
◇消費者に伝えるための努力や取組内容
◇イベント開催するだけでなくさらに発展するためにアンケートの実地

【ワークショップ:参加者によるイベントの事例発表と研究】
 各直売所、創意工夫したイベント内容とチラシは興味深く拝見しました。
またワークショップ用に作成したレポートは自店のイベント内容を振り返ることができ、取組内容やイベント種類の再考に役立ちました。
またイベントを外部委託することで負担を減らし、集客に取り組まれているところもあり参考になりました。

最後に

今回各直売所のイベントへの取り組みを勉強させて頂いて大変勉強になりました。
直売所のイベント開催の主たる目的は『集客』だと思います。
今まではその他業務の忙しさから漫然と取り組んでいた感がありますが開催にあたっては『目的』の設定と『成果』の確認が重要だと思いました。
目的を明確にすることで取り組み方が決まりますし、目的に対する成果の確認が行えます。
成果の確認によって消費者にとって効果的に訴えかけるイベント内容に磨いていく。イベント内容を磨いた結果が消費者にうけるイベントの定番化となるのだと思いました。開催の頻度も重要な要素だと感じました。
直売所を起点として周囲の人間にとって特別な空間になることは他の直売所の差別化やオリジナリティの発信になります。
これだけ直売所が増え競争が激しくなる今、生産者を含めご来店頂いている方々になにができるのかを考え続けていくことが成功の秘訣ではと思いました。