2016第2講座:福岡県福岡市ぶどう畑、岡垣町ぶどうの樹(レポート2)

ぶどう畑の新開玉子さんからは、ぶどう畑の設立から大変苦労したお話から始まり、女性中心の直売所運営への熱意がたくさん伝わって来ました。
「消費者に媚びない農業」は単にこちらの都合を押し付けるのではなく、しっかりと消費者と向かい合い、話し、野菜・果物などの生産物の特性・店の運営方針をしっかり理解してもらうことだと理解しました。また贈答品や店内レイアウトなど女性ならではの感性・嗜好などを活かし、他ではないような野菜のアレンジブーケやセット商品等、魅力のあるお店となっていました。
ぶどうの樹の小役丸さんには、地元の生産物・環境を活かし、「ここでしか手に入らないもの」を提供しないとお客様は来てくれない・離れてしまうということを言われまして、特別を求めて遠くから足を運んでくださる方々に期待に応える企画・運営を実践されていました。そのために地元の方たちとの交流を深め、地元の人達に助けてもらいながら、地元の商品を買ってもらう観光ビジネスをしないと、小役丸さんのお父さんが「ゴミと渋滞しか地元に残らない」と言った意味がよくわかりました。地産地消・町おこしのための直売所の存在意義はここにあると思います。
ぶどうの樹の運営をはじめ、様々な企画等を実行するために、多くの現場に出向いて勉強しに行くアグレッシブな姿勢は見習いたいと思います。また夜の懇親会でも参加者をもてなす小役丸さんのエンターテイナーぶりは、普段から「お客様にとっては特別な日」を実践されているからこそ、我々は楽しく、勉強になる研修会となったのだと思います。
新開さん、小役丸さんのお二人を支える江頭さん、奥本さんには具体的な社員教育・運営方法等を教えていただきました。毎朝の朝礼の大切さ、情報の共有、クレーム対応、お客様からの情報収集など、普段我々が行っている社員教育・情報共有とは段違いでレベルの高いものでした。ぶどう畑さんのそれぞれの野菜の知識だけでなく、添加物など、お客様から質問される事細かなことまでファイリングしてあるのは、うちでも取り入れてみたいです。
また、理想に向かって一直線に進むパワフルなトップについていくのは大変で、トップの考え・想い・方向性をいかに従業員に共感・共有させるか、従業員の性格・資質を見抜き最適な職場に配置することになどに大変尽力しており、その苦労を垣間見ることが出来ました。
やっぱ~岡垣の早苗さんには、数多くの大きな直売所がある激戦区九州での実態を教えていただき、その中でビワを主力とした経営で奮闘されている様子を話していただきました。少し時間がなかったのが残念でしたので、現地に行ったり、お話を伺ってみたりしたいと思いました。
宗像・伊都菜彩はともに九州トップクラスの販売量を誇る直売所で、数多くの魅力的な商品をそろえ、それを維持管理する店長さんの技量と苦労は計り知れません。大きすぎてうちのような小さな直売所ではそのまま導入するのは難しいですが、商品の陳列やPOPの張り方、各売り場のレイアウト等の細かいところはいろいろ参考になりました。
今回の第二回直売所の学校は今まで行ってきた視察等の中でもっとも有意義で勉強になりました。また、この度知り合えてお話できた全国の直売所の仲間達とも交流を深めることができ、それぞれが同じような悩みを抱えていらっしゃることも分かりました。
前日の直売所経営研究会ではいつもの視察受け入れとは一味違う体験させていただき、厳しいご意見を承り、改めて交流館の問題点を知ることができました。また交流会では初めてホスト側を務めさせていただき、ゲストをどうもてなしたらいいのか思案する難しさ、楽しさを体験することができました。改めてシュシュの山口さんや小役丸さんのような「宴会のプロ」の凄さが分かりました。