2016第2講座:福岡県福岡市ぶどう畑、岡垣町ぶどうの樹(レポート4)

今回、直売所の学校 第2回講座に参加させていただき、テーマでもある「接客の極意 ここならではの従業員教育」という考え方や取り組みを実感させていただきました。
初日の『ぶどう畑』では、講師の新開先生が農家出身から今の直売所を設立されたとのことでした。農産物の作り手から販売者になるには並々ならないご苦労があったでしょうが、成功させる一番は接客の大切さにあるというパワーを感じました。
ぶどう畑の経営理念は『生産者と消費者とを結ぶ架け橋となる』ということをかかげ、従業員に対しての教育指導の向上が明確にされていると思います。その掛け橋=従業員なのですから、従業員の教育は最大の基本なのだと思います。
特に今回の新開先生と江頭先生のお話のなかで、マニュアルを作成して従業員同士と共有するやり方は根本にして最大に発揮する方法と思いました。一番の興味は、商品知識の向上を目的とした「商品ファイル」です。膨大な商品の特徴を記載したファイルを時間をかけて作成したことで、従業員もお客様もすぐに閲覧できるシステムは素晴らしいアイデアでした。
ぶどう畑の経営理念に沿うスタッフを育て、お客様に反映させるという取り組みは、改めて必要性を実感するところです。
2日目の『ぶどうの樹』の小役丸先生の講義では、「どこにでもある田舎」ではなく「ここにしかない田舎」という思いを持たれていました。ここに来なければ味わえない、体験できない、楽しめないという観点から様々な取り組みをされておられましたが、これは直売所に限らず、すべての仕事に共通する目的ではないかと思いました。特に地場農産物の地産地消を目的にブフェ式レストランを始めるな等、6次産業の必要性を感じました。その他にも、子供たちの食育、チャペルや宿泊施設もその一環でしょう。個人的にはもう一度行きたい場所になりました。
早苗先生の講義では、農業者と消費者の現在の苦境を感じました。農業者の高齢化により出品物の減少は課題であり、新規参入者の獲得が必要になるとのこと。出品物がなければ、消費者へのサービスは難しくなるからでしょう。ここは私の直売所だけでなく、全国の直売所に言えることであり、最大級の難題だと思います。消費者の苦境も高齢化であり、自身で買い物も難しく消費減に繋がっています。そこで、買い物弱者支援対策事業として、高齢者向け移動販売事業と個別宅配事業を始められました。ここも、私の直売所でも考えなければいけない取り組みだと、改めて思いました。
JA糸島 「伊都菜彩」は大規模な店舗構えと来客数をこなす力に驚きました。正直、もう少し時間が欲しかったのですが、あれだけの規模を運営するシステムと努力を詳しく聞いてみたかったです。ただ、肌で感じたのは、JAスタッフだけでなく、生産者も一丸となって盛り立て行こうという気迫といいますか、一枚岩になっている気がしました。それは商品の陳列や商品作りを見れば感じるところです。
2日間に渡り、色々な講師の方の講義と様々な場所を見学させていただきましたが、どれもお客様を第1に考えて、接客・サービス、従業員教育を取り組まれているということが伝わってきました。私の直売所はまだまだ至らないことが多く、今回の研修は初心に帰る良い切っ掛けになりました。商品や接客のマニュアルという手近だけど重要な取り組みを行い、人と人を繋ぐという気持ちが通じ合えるサービスが出来るような直売所に向かっていきたいと思います。
今回講義をしてくださった先生方、視察場所の関係者様、一緒にご参加した直売所関係の皆様、主催者の方々には、この場を借りて御礼申し上げます。