2016第2講座:福岡県福岡市ぶどう畑、岡垣町ぶどうの樹(レポート7)

今回の直売所研究会へは管理職の立場から、女性スタッフの能力の活かし方ということを中心に学びたいと思い参加させていただきました。そこから学び、取り入れたいと思ったこと、共感したことをあげていきたいと思います。

◇ブドウ畑見学より

①売場作りは女性スタッフに一任。女性を迎える店において女性らしい売場装飾
②農作業においても女性にとって無理のない作物を選定している
③会議室の地域への貸し出しなど、地域貢献し、地域に根差した店舗であること
④直売所であるため、農業に理解のある顧客にターゲットを絞り込む
⑤④と反するところもあるが、立地に合わせた顧客の要望(品揃え)を構える
⑥平日をターゲットとする店であるがゆえに、接客が重要である
⑦労務管理はただこなすということではなく、問題の原因を考えてみる
⑧人員の雇用はスタートが肝心。意識に差が出てしまうので、採用面接が非常に重要である
⑨クレーム対応に関してはスピードが重要。客の手元にクレーム品がある状態は客の怒りを増してしまう
⑩部門間の意見交換はマネージャーを経由したほうがやりやすい。(特に女性メインの職場の場合)
⑪商品知識を身につけるための自発性・啓蒙的な取り組み(教えるのではなく、スタッフ自身に考え・調べさせること)それを共有する取り組み(ファイリング)
⑫パートスタッフが主体となったミーティングの実施
⑬数値にこだわらない売場作り(やることに意義があり、反応・数字だけではない)
⑭普段のレジ応対からヒントを得る(どうやって調理をするか?→レシピの提示 買いたいが量が多い→バラ売りの対応 保存方法は?→POPの提示)そこから顧客に合わせたサービスを展開する
⑮イベント・生産者とのやりとりもパートスタッフに任せる
⑯農家から商品を預かり、「売らせてもらっている」という意識の再確認。そこから人件費は生まれるのだという認識
⑰農家は本心をみせにくい。発言がとは異なる行動がある
⑱モチベーションアップの取り組み(業務によって担当を決める、フィードバックを実施する、労働環境の改善…効率改善の道具をそろえる

◇ぶどうの樹見学より

①どこにでもある田舎からここしかない田舎へ(地元にこだわる、ないものねだりをしない、地域のものをまるごと活かす)
②品質にこだわり、失敗作は販売しない
③適材適所を考え、合わない人間には固執しない
④理念を共有し、集団のベクトルを統一、会社の価値観と理念を伝え、浸透させる
⑤地域のためであること、地域とともに会社が潤うこと
⑥おもてなしのための「企画・周知・準備」それが揃って初めておでむかえの笑顔となる
⑦かゆいところに手が届くサービス 言われる前に先読みするサービス提供(ベビーカーに関する問い合わせに対し、ベビーカーの準備だけでなく、子供用の席の用意と離乳食まで準備する先回りのサービス)
⑧同僚スタッフへの言葉遣いの最後に感謝の念を忘れない
⑨気付くことがすべての原点であり、そこから行動が生まれる。そのためには自分で作業してみること
2つの直売所を見学させていただき、自社と共通・共感する事項としては、やはり農業という地域性の強い業界に携わる企業であるがために、企業が成長するだけでなく、周囲の地域のためになる企業であること、地域に感謝される企業であることの重要性を再認識しました。それなくしてはやはり生産者の理解も得られず、長期的には成長できないのだと思います。また、人員採用に関しては非常に勉強になり、補充ありきではなく、あくまで資質を見抜いて、その企業ごとの理念が浸透するかどうか、高い意識を持てるのかどうかということが重要であると感じました。ぶどうの樹のレベルの高いサービスを提供するためには一般的な教育だけではなく、やはりその個人の意識の高さは不可欠なのだろうと感じました。
余談ではありますが、宿泊で同室だった方たちとトレサビの導入状況、使用農薬への対応など、意見・情報交換を行うこともでき、非常にためになりました。