全国直売所研究会の取り組み
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インサイトリポート Insight Report

【被災地支援に行ってきました】

7/30-31に本会から長谷川久夫、伊藤秀雄、青山浩子、青木隆夫の4名、さらに茨城大学の高妻先生、中川調理学校など総勢10名で、炊き出しに出かけてまいりました。参加者の青山浩子さんからのレポートを一部ご紹介いたします。

 

全国直売所研究会の会員から寄ぜられた義援金をもとに、2011年7月31目、宮城県塩釜市にて被災者のために手づくり料理の振る舞いと野菜の贈呈をおこなった。 活動に参加したのは直売所研究会の長谷川久夫氏を始めとする3名。加えてモモーグルのオリンピック選手で、“しおがま文化大使"でもある畑中みゆきさん、中川学園調理技術専門学校、茨城大学大学院工学研究科の高妻孝光教段の協力を得ながら実施。被災者からは「おいしかった」「ありがとうJという声が相次いだ。
塩釜料理を振る舞ったのは、塩釜7巷から船に乗って30分のところにある柱島だ。日本三景のひとつ「松島」にある島のひとつ。200人強の島民は海苔や力キ、わかめで生計を立てている。この小さな島にも巨大な津波が押し寄せた。畑中みゆきさんによると島のもっとも高い部分まで津波が押し寄せたが、すぐさま島の反対側に逃げていったため、幸いにも亡くなった人はいなかった。
被災地訪問時
それでも一瞬のうちに島全体を飲み込んだ津波は、つめあとをあちこちに残した。横倒しになった家、へし折れた電柱、根元から倒れた松の木は、津波の大きさを物語る。ガレキの撤去は7月に入ってようやく始まったという。 この日、活動に参加したのは畑中さん、みずほの村市場(茨城県)の長谷川久夫社長とスタッフ1人、伊豆沼農産(宮城県)の伊藤秀雄社長、中川学園調理技術専門学校(茨城県)の大越聡先生と木村浩二先生、茨城大学高妻孝光教授とお弟子さん、ベネットの青木隆夫氏と私、農業ジャーナリスト青山浩子の計10人。
畑中さんと
(被害の状況を説明する畑中さん。しおがま文化大使・元オリンピック選手)

塩釜市出身でもある畑中みゆきさんは震災後、選手仲間に呼びかけて被災地での支援を始めた。桂島にも何度も訪れており島民たちと交流を図りながら、被災からの復興を支援している。震災から一ヶ月たたない4月9日には長谷川社長とともにみずほの村市場の野菜を持参し、被害を受けた宮城、岩手の両県を周りながら被災者を励ました行動派の女性だ。
復旧に
(5ヶ月近くすぎてもそのままに)
一方、みずほでは震災以来、販売する農産物の放射線量の測定をおこなっている。この測定や、参加者を対象とした放射能の解説等で全面協力しているのが茨城大学の高妻教授。
高妻教授震災をきっかけに縁を深めたメンバーがこの日の振る舞いに参加した。 当日、畑中さんはメンバーの案内役となり島全体を紹介してくれた。津波が襲った直後、電気も水も滞ったなかで島民たちが助けあいながら避難所生活を送った様子を話してくれた。 畑中さんによれば、津波警報が発令されるとすぐ、島内の若者たちは高齢者を車に乗せて、島のほぼ中央の丘の上にある旧浦戸第二小学校に避難した。
ところが電気も水道も止まったため部屋は冷え込んだまま。寒さに震える高齢者たちのために、若者たちは海水を沸かし、ペットボトルにつめ「湯たんぽにしてください」と高齢者に配った。こうした結束力で震災を乗り越えてきた。 料理の振る舞いは、旧浦戸第二小学校にておこなわれた。生徒数が減り、2005年に隣にある野々島の浦戸中学校の校舎へ統合となり、現在は学校として利用はされていないが、震災からしばらく島民の避難所として活用され、校庭には現在、仮設住宅が建てられている。 この日のために茨城県および宮城県から持ち込まれた食材は豚肉16kg、野菜や果物、米が約1t。肉は伊豆沼農産が持ち込み、野菜や果物、米はみずほの村市場が準備した。
中川学園料理を担当したのは中川学園の大越先生(フランス料理専門)と木村先生(和食専門)。高妻教授の日頃から同学園の学園長と親しくしている関係で、腕利きの2人が駆けつけてくれた。 他のメンバーに先駆けて早朝から島に入った2人は、さっそく料理の仕込みを始めた。準備した料理は、豚肉の生姜焼き、タマネギのソテー、ナスの揚げびたし、オクラ・キャベツ・人参の和え物、ホウレンソウのおひたし、トマトのスライス。島民すべてが食べられるだけの量をたった4時間で仕上げてくださった。
12時になると島民が続々と小学校の体育館に集まり、食事会となった。素材の味をできるだけいかそうとシンプルな味付けで仕上がっており、あらゆる年代の人が何度もおかわりをしながら食べていた。
長谷川久夫氏長谷川社長は「被災からの復興を応援しようと野菜や果物を持って来ました。どうぞ堪能してください」と挨拶した。 料理は好評で、「プロの料理とあってホテルで食べたようにおいしい」「ナスによく味がしみているね」と喜んで食べ、帰り際には深々と頭を下げてくださった。 食事を済ませた島民たちには野菜や果物の詰め合わせをプレゼント。仕分け作業には地元のお母さんたちが協力してくれた。
内容はタマネギ、ジャガイモ、ニンジン、キャベツ、ネギ、ナス、トマト、ゴボウ、スイカ、りんごなど。 被災からの復興にはまだしばらく時間がかかりそうだが、一方で若者たちは海苔の養殖の準備を始めるなど復興の足音が聞こえてきそうな風景も見られた。畑中さんは「短期でなく長い目で東北の復興を見守っていきたい」と語り、他のメンバーも同じ思いで島を後にした。


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